~  “黄泉比良坂”  葦原中国(人間の住む世界)と黄泉の国(死者の世界)を繋ぐ黄泉路  ~ 
 
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‘忌み名’いみなとは
もともとは‘諱’いみなというもの。
口に出す事が憚られるという事を意味する言葉です。

‘諱’はひとの本名を指す言葉で、
死後に賜る‘諡’おくりなと同義に考えられがちですが、本質が異なるもの。
古来の考えでは、人の本名は霊的な人格と密接に関わってるために
死後その名を呼んだり、貴人に対して‘諱’で呼びかける事は極めて無礼にあたるとされました。
その為に通称としての‘字’あざながつけれるようになり
次第に実名自体を呼ぶに避けられるべきもの。
忌むべきものとして‘忌み名’と呼ばれるようになったと考えられています。


しかし、実はこの‘忌み名’。
地方によっては違った解釈がなされてます。
人には人間界における本名や実名とは別に、魂自体に名があるという考えです。
‘忌み名’とは魂の名を意味するもの。
呪術をかける際などにはこの魂の名称が必要なために
その名を知られる事は絶対の禁忌として‘忌み名’とされているという考え方です。
この考え方は世界各地で見られ、ケルト民族の伝承にもあるそうです。
私は個人的にはこっちの考えの方が好きですね。

もしも自分の魂に本当の名前があるなら。
知ってみたいと思いませんか?



余談なんですが、婚約される女性を許婚って呼びますよね。
あれは婚約後に幼名とは違う呼び名をつけるから
『言い名付け』、つまりは『許婚』って呼ぶようになったそうです。




これは友達の友達から聞いた話なんですが。

京都で一人暮らししてる吉田さんって人がいるんですけど。
ある日の事、彼が部屋にいるとね。
“ピンポーン”
って部屋のチャイムが鳴ったんです。

で、吉田さん玄関まで行って

『は~い』

って言ったら
ドアの向こうから

『アタシ、アタシ。開けて。』

って声がする。
吉田さん実家の妹が来たのかと思って

『佳恵か?』

って聞いたら

『そうアタシ、アタシ。佳恵。 開けて。』

って言う。

“急に何しに来たんだろ?”
不思議に思いながらなんとなく覗き穴覗いてみてギョッとした。

そこには夕日浴びたみたいな真っ赤な人が立ってる。
顔も体も、真っ赤に染まった人が、

『アタシ アタシ、 佳恵。 開けて。』

髪を掻き揚げる仕草をしながら言ってる。

それは吉田さんの妹がよくするクセ。
それを不器用に真似ながら

『アタシ アタシ 佳恵。 開けて。』

って言ってる。


吉田さん、結局ドアは開けなかったそうです。
それにしてもなんであの赤いヤツは佳恵のクセを知ってたのか。
吉田さんは今でも不思議で仕方が無いって言ってましたね。




桜舞い散るこの季節。
日本中の各地で子ども達が新たな学び舎へと入学する‘始まり’の季節。
私も今日見掛けました。
とある小学校の前、母親に手を引かれ歩いてる少年の姿を。
キレイなお洋服着てニコニコしながら歩いてたあの少年。
あの学び舎できっとこれから素敵な経験をするんでしょうね。
いろんなコト学んで
いろんな友達が出来て。
クラブ活動で毎日汗を流すのかな?
それとも一生懸命勉強してお父さんみたいになりたいって思うようになるのかな?
そしていつか好きなコが出来て
そのコの事恋い焦がれるようになるんでしょうね。
甘酸っぱくて少しほろ苦い青春の日々があの門の向こうで彼のコト待ってるんですね。
そしてきっと出逢うんですよね。
自分の学校にまつわる“七不思議”に。




“学校の七不思議”
私の記憶が確かならば
きっとこれはどの学び舎にも存在する話。
貴方もお聞きになれたことあるでしょう?

‘夜中になると誰もいないのに音楽室のピアノが鳴り出す。’

‘三階の女子トイレには花子さんが住んでいて、三回ノックすると『はぁ~い』って返事する。’

こんなお話を。
‘夜の学校’が醸し出すあの独特の静寂は恐怖心を涌き立てるのに充分な雰囲気がありますから。
あの広い校舎の中。
夜になった途端にいつもの喧騒が嘘のように止み、静寂の暗闇の世界へと変貌する。
そこにはきっと何かがいるに違いない。
『この広い体育館。夜になったら恐いモノがいるんじゃないかな。』
『いつも見てるあの肖像画。実は夜になったら動き出すんじゃないかな。』
純粋な子ども心だからこそ感じ取れる素敵な感性。
そしてそこから生まれる“七不思議”という夢のある物語。
子どもの頃にだけトトロ達に逢えるのと同じ感じです。



ちなみに我が母校の七不思議は先ほどご紹介したものに加えて
‘夜になると肖像画のベートーベンの眼が光る。’
‘夜になると二ノ宮金次郎の像が動き出す。’
‘夜になると理科室の標本が動き出す。’
‘誰もいない体育館で自分の頭をボール代わりにバスケしてる少女がいる’
というものです。

・・・あと一つですか?
それは七不思議のルールに則ったもの。

‘七つ目の不思議は誰も知らない。知ってしまうと死んでしまう。’

どの学び舎においても七不思議の最終話として語られてるアレです。

‘学校の七不思議’は花子さんが太郎さんだったり、ベートーベンがシューベルトだったり。
そして四話目が地下には墓地が埋まってるという話だったり。
学校の特性によってそれぞれ内容が異なってるもの。
まさに人から人へと伝えられ、学校内を伝播する小さな‘都市伝説’ですね。




今日出逢ったあの少年。
願わくば、あの学び舎にてこれから素敵な七不思議と巡り合えますように。
そして大人になってからの飲み会で、七不思議の話題を持ち出してドン引きされませんように。








午前1:25分頃。
この時間になるといつも

“ コン   コン   コン  ・・・ ”

って壁を叩くヤツがいる。
新しい部屋に引っ越して来てもう3ヶ月になるけど、それは毎日続いてる。

最初の頃は気付かなかったし、全然気にもならなかったんだけど。
ある時ふと気が付いたんだ。

“  コン    コン   コン ・・・ ”

って壁をノックするような音は毎日鳴ってる。
毎日、午前1:25分頃に。

オレの住んでたとこはさ、いわゆる学生マンションてやつ。
1階の103号室に住んでるんだけどすぐ隣にはまた違うアパートが建ってるんだよ。
壁の向こうってのはその間でさ。
狭い隙間があるだけなんだよ。
人が通ろうと思えば通れる幅はあるんだけど、通り道なんかには絶対使わないよ。
抜け道でも無いし、こんなとこ通る奴なんて居る訳無い。
なのに、毎日深夜にここを通って壁叩いてく奴が居るんだよ。

なんていうのかな。
叩く音も“コン、コン”ってノックじゃなくて、

 “   コン    コン       コン  ・・・ ”

ってなんかゆっくり叩いてるんだよ。
しかもなんか壁の下の方をさ。
ちょうど膝のあたりかな。


なんか気持ち悪いだろ?
だから友達に頼んでさ、外を見張っててもらったんだよ。
でさ、オレは部屋でじっと待ってたんだ。
午前1:25分になるの。
そしたらいつもの

  “   コン      コン   ”

って音が鳴ったんだよ。
オレすぐに友達の携帯に電話して

『誰かいるか!?』

って聞いたんだよ。
そしたら

『誰も居ないよ。』

って。
その携帯で話してる間も

 “   コン    コン  ・・・  ”

って音は聞こえてるんだよ?
なのに外には誰もいないって言うんだよ。

急に恐くなって来てさ。
部屋飛び出してそのまま友達ん家泊まったんだ。



次の日になって、思い切って隣の部屋の人に聞いてみたんだよ。
同じように壁叩かれてんのかなって。
そしたらすっごく変な顔するんだよ。
気持ち悪そうな顔でオレの事見るからさ、直感的に‘なんかあるな’って思ったんだ。
だから聞いたんだ。
『もしかして、オレの部屋ってなんかあったの?』
って。
そしたら教えてくれたよ。

オレの前の住人。
自殺したんだって。
ノイローゼかなんかで部屋の中で首吊って。
ちょうど午前1:25分頃、あの壁の方向いて。

その時やっと分かったよ。
あの

 ‘   コン    コン    コン ・・・ ’

って音。
あれは壁をノックする音じゃなくて、
死体が揺れて壁に当たってる音だったんだよ。
ぶら下がった死体の足の先がさ。
  
  ‘    コン    コン   ・・・  ’

って壁に当たる音だったんだよ。

あの音はさ。
部屋の中で鳴ってたんだよ。
ちょうど前の住人が死んだ時間に。




もちろんあの後すぐに引越しの手続きをしたよ。
あんな部屋に住めるわけないだろ?
あれから一度もあの部屋には入ってないよ。
荷物も全部引越し屋に頼んだし。
そういえば、隣の部屋の奴も引越したって言ってたな。
そりゃそうだよな。






今宵ご紹介させて頂くのは、私の友人のS君から聞いたお話。
彼が20歳の頃に体験したっていうお話でして。
‘恐怖’の足音が近づいてくる様子が、純粋に怖い。
そう感じさせてくれるお話なんじゃないかなと思います。





今からちょうど七年前の夏。
S君当時付き合ってたM子ちゃんって子と友達のカップルとでバーベキューしに行こうって事になったそうなんですね。
で、少し離れたトコロに川原でもっていい場所があるからってなって。
みんなで休みの日にそこに行ったそうです。

その場所っていうのが友達の彼女(仮にA子ちゃんとします)の実家の近くで、
地元の人ぐらいしか知らないような場所。
周囲を山に囲まれてて、遠くにダムが見える景色のいい場所だったそうなんですね。
(京都府内にある地域で、場所言っちゃうと分かる人には分かっちゃうんで伏せさせて頂きます。)


20070327025908.jpg



S君たちがその川原に着いたのがちょうど午後12:00ぐらい。
『景色がキレイだし、いい所だね』
なんていいながらみんなでワイワイとバーベキューの準備し始めた。

で、しばらくするとM子ちゃんが変な事言い出しそうなんですね。

『あのダムの上に、何か白いモノいない?』

S君たち、目を凝らしてみたけど何にも見えない。
『気のせいだよ』
ってまた続きを始めると
『そうかなぁ』
ってM子ちゃんも一応納得したみたいで、一緒に続きをやり始めた。

でも。
またしばらく経って。

『やっぱり、いる。白いのがいるよ。』
M子ちゃんがまた言い出した。
で、
『あそこにいる』
って山の方を指さすんですね。
S君たち、じぃっとその指の先見てみると確かに白いものが見える。
山の上の方に白いものがユラユラ揺れてる。
『確かになんか白いものがあるなぁ。』
そんな事いいながら、また準備始めてS君が野菜切りだすと・・・

『いる!あそこにいる!!』
今度はA子ちゃんが叫びだした。
山の斜面の中腹を指しながら。
確かに白いものがユラユラと宙に浮いている。
『なんだろなぁ、白いものがあるな・・・』
S君がそう言い掛けると。
『違うよ!』
『いるの!あれは女の人だよ!!』
M子ちゃんに言われてじっと見てみると、確かに白い服を着た女性がユラユラ揺れているように見える。
だけど人間があんな所にいるなんてありえない。
ましてや宙に浮いているなんて。
でも、確かに女性の姿に見える。
さっきまでは遠すぎてそうは見えなかったけど、今なら確かに・・・。

・・・。
そこでS君気が付いたそうなんです。
最初ダムの上の方にいた‘白いモノ’
いつの間にか向かいの山の斜面まで来てて
今はその全体がぼんやり見えるところまで降りて来てる。

“あいつ、こっちに近づいて来てる・・・!”

『ねぇ、もう帰ろう!』
M子ちゃんの声で我に返ったS君たちは、急いで荷物片付けた。
鉄板とか何かもとにかく車に詰め込んだ。
詰め込みながら向こう岸見てみると、‘白いモノ’はもう斜面を降り切った場所にいる。
川をの挟んだすぐそこに、いる。
間違いなく女性。
白い着物を着た髪の長い女性が、ユラユラ揺れながらこっち見てる。

もう残りの荷物も放っぽらかして、取りあえず車に乗り込んだ。
砂利道昇って、府道に出る寸前にS君が川原を振り返ると。
‘白い着物を着た女’はさっきまでS君たちがいた場所まで来てて、こっちを見上げてる。
斜面を挟んで数メートルの距離から、S君たちのことをじぃっと見てる。

『うわぁぁぁぁあ!』

もうひたすらアクセル踏んでその場から逃げ出したそうです。



・・・10分くらい走ったでしょうか?
もう川原もダムも見えなくなって少し安心したS君たちは、アクセル緩めて走り続けたんですね。
誰も一言も喋らないまま。
そうこうしてたら一台の後続車が来て
S君の車にぴったりくっ付いて来たんです。
で、しつこくパッシングして来るんですね。
一本道で追い越しさせる場所もないから仕方無く速度上げても、まだぴったり付いて来る。
で、パッシングを繰り返す。
『喧嘩売ってやがんのか。』
S君だんだん腹が立ってきたけど、あんな事あった後だから我慢して峠登りきったあたりの少し道が広くなったところで車を左に寄せたんですね。
で、窓開けて‘先に行けよ’って手でやろうとしたら。
“ビイィィイ!!”
ってクラクション鳴らしながら後ろの車も止まった。
S君さすがに腹立って車降りたら、後ろの車のドライバーも飛び出してきて。

“お前、喧嘩売ってんのかよ!”

S君がそう怒鳴るよりも早く

『あんた、気付いてないのか!!』


『あんたの車の屋根に、さっきまで白い着物を着た女がずっとしがみついてたんだぞ!!』


ドライバーの男性、そう言ったそうです。





『もしもあの時窓開けてしまってたら。』
『あの女、車の中に入って来てたのかな。』
そう言ったS君の言葉、なんかずっと頭に残ってます。


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