~  “黄泉比良坂”  葦原中国(人間の住む世界)と黄泉の国(死者の世界)を繋ぐ黄泉路  ~ 
 
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お人形っていいですよね。
なんていうか置いておくと部屋が明るくなるっていうか。
キレイな人形とか格好いい人形とか飾っとくと、なんかうれしい気分になりますよね。
貴方の部屋にも一体はお有りになられるでしょう?

でも人形ってね。
元々は“ヒトガタ”って言って
“人の形を模したモノ”
を指し示す言葉なんですよね。

もしも霊魂って存在があったとして
自分がそうなってこの世を彷徨う事になったとしたら。
私だったら間違いなく“ヒトガタ”に宿ろうって思いますけどね・・・。





このお話はですね。
もうだいぶ前のお話になっちゃうんですけど
私の同級生のSちゃんて人が成人式の日に話してくれたお話なんです。

Sちゃんっていうのは私の地元ではちょっと有名な家柄の娘さんでして。
まぁいわゆる地元の名士っていうんですかね。
昔から続く由緒正しい家系なんですよ。
だから家の中には骨董品とか何とか結構貴重なものがあったそうなんですよ。
で、その中の一つにね。
古い‘市松人形’があったそうなんです。

市松人形



昔はね。
母親が娘さんに渡す着せ替え人形として定番のものでしたから。
どこの家にも大体は有ったんですよ。
そういうのがSちゃんの家にはまだ残ってたんですね。
その人形がね、Sちゃんの部屋のタンスの上に飾ってあったんですよ。

子どもの頃からSちゃんその人形が何か恐くて
よくお母さんに嫌だって言ってたらしいんですね。
でもその人形は代々受け継いで来たもので
お婆ちゃんの形見でもあった。
『お婆ちゃんが見守ってくれてるんだよ。』
って言ってずっと部屋に置いたままになってたんですね。
Sちゃんは普段はその人形出来るだけ見ないようにしてたそうなんです。

それがSちゃんが中学二年生になったある日の事。
たまたまテレビ見てたら
“チャイルドプレイ”
って映画がやってた。
この映画っていうのがとある人形に殺人鬼の魂が入り込んで
殺人を繰り返すって内容のもの。
この映画見てしまったSちゃん
急にタンスの上に飾ってあるあの市松人形のことが恐くなったんですね。

“もしかしてあの人形、動き出すんじゃないかな”

恐くなってきたもんだから
人形を壁の方に向けて置きなおしたんですね。
人形が背中向けて顔が見えなくなると恐さがまぎれた。
Sちゃん少し安心して
鏡使ってお顔の手入れなんかし出したんですね。
もうお年頃ですからね。
お肌の手入れして
眉毛を抜いたりして・・・

そしたらふと鏡に映るあの人形に気が付いた。
鏡の向こうSちゃんの背中越しに
あの人形がこっち見てる。

『え?』

急いで振り返ったけど
人形は壁の方を向いたままじぃっと立ってる。
Sちゃん恐くなって布団潜り込んで電気点けたまま寝ちゃったんですね。

・・・その夜。
Sちゃん夢を見た。
あの人形がすごい形相でSちゃんの首を絞める夢を。

朝になってSちゃんが目を覚ますと。
首には誰かに絞めれたような痣が出来てて
あの人形、正面向いて立ってたそうです。


もう我慢出来なくなってね。
Sちゃん泣きながらお母さんに
『あの人形どっかやって!』
ってお願いしたんですね。
あまりの事にお母さんも流石に分かったって言って。
人形を物置の中にしまって
ガラスのケースを被してくれたんですね。

『これでもう人形どこにも行けないから。』

その日の夜はSちゃんお父さんとお母さんと同じ部屋で寝たんですね。
‘お父さんもお母さんも傍にいてくれる。もう大丈夫だ’
ってそう思って安心してゆっくり眠りに落ちて。。。



 ・・・ズキィ!


急に足に痛みを感じてSちゃん目が覚めたんですね。

そしたら

目の前にあの人形がある。

『あの人形が来た!!』

Sちゃん一瞬そう思った。
でも、それは違うって事にすぐ気が付いたんですね。
あの人形が来たんじゃなくて
Sちゃんがあの人形のとこに自分で来たんだって事に。
目が覚めた時、暗い物置の中でSちゃん
割れたガラスケースの中に手を突っ込んだ状態で立ってたそうです。
床に飛び散ったガラス踏んだ痛みで、Sちゃん目が覚めたんですね。





『あの時はね』

Sちゃん、この話をしてくれた後に言ってました。
『結局自己暗示に掛かってしまってたみたいなのよね。』
『恐い 恐いって気持ちが人形が動き出すんじゃないかって不安に変わって。』
『夢遊病みたいに寝てる間に、自分でガラス割ったり人形動かしたりしてたみたいなんだ。』
こういった情緒が不安定な年頃の少女にはままある事らしくて。

流石に心理学を専攻してるSちゃんらしい考えだなって思って
『きっとそうだね。』
って私その時は言いましたけど。

ほんとはね。
そうじゃ無いと思ってるんですよ。
だってね、Sちゃんは言ったんですよ。
“割れたガラスは外に飛び散ってた”
って。
もしもSちゃんがガラス割ったんならね。
破片は内側に飛び散るはずでしょ?
あの時ガラスはね。
内側から割られてたんですよ。


あの市松人形にはね。
お婆ちゃんじゃない“良くない何か”が憑いてたに違いないって。
私は今でもそう思ってます。







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コメント
この記事へのコメント
いつも恐ろしい話題を有難うございます。
そういえば、実家には市松人形とフランス人形がありますが、
どちらも僕が幼少時代に髪型をジェルで
X JAPANにしてしまいました。
もしかしたら怨まれているでしょうか?

ゴリ風の方がよかったでしょうか?

とりあえず、髪を綺麗にしてきます。
2007/05/03(木) 08:41 | URL | ちょんちょん #-[ 編集]
Re:ちょんちょんさん
ゴリ風となると毛を切ってしまいますよね。

それは流石に気が引けますね。

幼少の頃からそんな事ばっかしてらっしゃるんですね。
ほんとにもう。

2007/05/06(日) 22:23 | URL | ヒロシキャッツ #-[ 編集]
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