~  “黄泉比良坂”  葦原中国(人間の住む世界)と黄泉の国(死者の世界)を繋ぐ黄泉路  ~ 
 
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“疑わしきは被告人の利益に”
日本の刑法における推定無罪の基本原則。
裁判所で行われる刑事裁判とは犯罪を犯したかどうかを判断するためのものですので
裁判の手続き中は犯罪を犯したかどうか未だ確定していない状態。
つまり被疑者には無罪の推定が働くんです。
検察側が犯罪事実を立証出来て初めて、犯罪を犯した事実が認められ刑事罰が下される。
つまりは充分な証拠を提出されない限り被疑者は無罪であり、
その人権は法によって保護されるんです。
それが例え疑わしいと思われる人物であったとしても。
この事が裁判の長期化や真の犯罪者を野放しにする結果に繋がってるって。
よくね、問題視されてますよね。

でも私はね。
やっぱりこれ頑なに守らなきゃいけないトコなんじゃないかなと思うんですよね。
旧約聖書に出て来る“ソドムとゴモラの街”の話じゃないですけど。
正しいはずの人がね、あらぬ不利益を被ってしまう冤罪の危険性を鑑みるとね。
やっぱりこの原則は厳粛すぎるくらいに守る必要があるんじゃないかって。
そう思うんです。








今宵のお話は岐阜県にお住まいのTさんって人の体験談。
配管関係のお仕事をされてる方なんですが
今から10年ほど前の事、Tさんが40代の後半の時にですね。
Tさんの住む町でとある噂が広まったそうなんです。

『Sトンネルの近くの山道に女性の幽霊が出る』

って噂が。
ここ何ヶ月かの間に目撃者が続出してるっていうんですね。
Tさんね、そういうの信じない人でしたから。
“そんな噂あるんだなぁ。”
ぐらいにしか思ってなかったんですね。

それがある日のこと。
仕事で遅くなったTさん、深夜にそのトンネルを通る事になったんです。
でね。
なんとな~くトンネル潜って
山道に出た瞬間。
急にヘッドライトの先に人影が飛び出して来た。

『危ない!!』

急ブレーキ踏んで、車は人影の前でなんとか停まった。

『危ないじゃないか!』

Tさんそう言って相手を睨み付けようとして
そのまんま固まってしまったそうです。
ヘッドライトの先。
白い服着た20歳くらいの女が立ってる。

“これ絶対にこの世のもんじゃない。”

ヘッドライトに映された女の顔。
お白い塗ったみたいに真っ白な色をしてる。
着てる服は泥と血にまみれてる。
そして何よりも。
その首がありえない角度で曲がってる・・・!!

ありえない角度からの視線とTさんの視線が絡み合った。
普通ならね。
その場で気絶してしまいそうなもんなんですけど。
Tさん、その目見てね。
なんだか可哀想だなって思ったそうなんですよ。

実はね。
Tさんには娘さんがいたんです。
通り魔に腹部刺されてお亡くなりになられたんですが。
結局犯人は捕まらなかったんですね。

Tさんね、その幽霊見てなんだか娘さんの事思い出したっていうんですよ。
で、その女をじっと見てた。
そしたら女の幽霊は振り返って山の中へ歩いて(浮いて?)行く。

“なんであんな事したのか分からないんだけど。”

Tさん懐中電灯持ってその後追い掛けたそうです。
女の幽霊を追い掛けて山の中進んで行って。
そして行き着いた先に。
首の折れた一体の白骨死体があったそうです。


次の日になって警察が現場検証に来て
その白骨死体の近くに埋まってた凶器が見つかった。
そこから近くに住む50代の男性が犯人であることが分かったんですね。

信じられない事はね。
その犯人の余罪を追及する内に、過去にも数件の殺人を犯した事を自白したんです。
その中にね。
Tさんの娘さんの名前があったそうなんです。
ちょうど時効まであと一ヶ月。
事件から14年と11ヶ月が経過した時の出来事だったそうです。





あの女性の幽霊は死んでもなお、犯人を告発しようとしたのか
ただ自分の死んだ場所を彷徨っていただけなのか。
それともあの出来事自体がTさんの幻覚だったのか。
今となっては分からないです。
でもね。
変わった事が二つだけ。
一つは
あの女性の命日になると
Sトンネルの出入口付近にはキレイな花が供えられるようになった事。
そしてもう一つは。
あの日以来、あの場所で女性の幽霊を目撃する人は一切いなくなったっていう事。





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